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たかが土壁、されど土壁

きれいに完成しつつあった土壁を一部壊すことになりました。
仕上げのやり方が、文化財としての保存技術と違うからだそうです。
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職人さんにとってつらいのは、仕上がったものを壊すこと。
気持ちが沈みます。
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ヘリテージマネーシャーの山川さんに技術論を語っている左官職人の越猪さん。
遠くで工務店代表の直理さんが、ふたりの技術論を見守って聞いています。

どなたも、まじめ。
でも、やっぱり職人魂は熱かった。
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越猪さんの技術説明で、壁を再度壊してやり直す範囲は狭くなった。
良かった。

でも、若手左官さん達も、少し淋しそうに自分達の仕上げた壁を壊していた。

「文化財として残す!」
このプロジェクトは、最初の話し合いが重要だったように感じる。
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でも、今で良かった。
これから、奥屋敷と煉瓦塀の修復もあるので。

山川さんの指揮のもとに、新しいチームで奥屋敷修復工事は進んでいくそうです。
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by ikinarii | 2017-05-08 16:31

残すべき町家の今

熊本市現代美術館へ行ってきました。
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西村邸の写真もありました。
店蔵の部分だけです。
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でも、この写真では、西村邸全体の被災状況は分かりません。

そして、本当の修復工事は今からだということも。

文化財としても残すべき建物としての素晴らしさは、奥屋敷の佇まいを見ていただければ分かります。
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「町家の被災と今」というテーマで写真が出してあったのは
吉田松花堂、ピュアリィ、塩胡椒の4軒でした。

でも本当は熊本の城下町で文化財として残したい建物はまだ多くあるはずです。

そして、近くで知る人、感じる人達には、もどかしく厳しい現実もあります。
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by ikinarii | 2017-05-07 08:02

熱く語らずとも・・・。

町家見学で以前から気になっていた西村邸を見学したのは平成22年の2月。
その半年後には、何もない倉庫でかき氷と冷やしいきなり団子を皆さんにもてなしていました。

空間をどう活かすかのイメージをしていた時期。
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そして、やっと器季家カフェをオープンすると決めて内装工事。
カフェがしたかったのではなく、人が集まる空間を創りたいと思ったから。

自己資金0の無謀な計画の中、銀行や市役所、商工会議所、国の金融機関にも足を運びました。

そして同じことを何回も語りました。熱く。

城下町が淋しい状態。
町家を活かしながら守りたい。
熊本産のものを紹介したい。

どこへ行っても何回も熱く語りましたが、皆さんクール。

そして、今。
ピンチがチャンス。
不幸中の幸い。

これまで6年熱く語ってきた、町家再生と地産知笑を私が語らずとも、色々と進み始めました。
喉が枯れ、気力もなくなるほど通じない気持ち。

それが、今は「文化財登録」に向けて進みだしたので、後は専門家の方が動き始めるはず。
私は現場管理者として、工事を見守る立場で。

西村創庫も、芋屋長兵衛商店、AIR、春陽食堂という三つのブースで「地産知笑」をキーワードに営業が始まりました。
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やっとのやっとですが
周りを見れば、かなり速いスピードで西村創庫は再生に向かっています。
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後は、奥屋敷と煉瓦塀の修復工事を見守っていけば、私が考える3年計画はほぼ予定通りにいきそうです。

西村創庫の管理人。
もう熱く語らずとも、願いは前に進んでいます。

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後は次世代の繋ぎびとたちに、城下町のまちなみ活性化や町家再生と地産知笑のやり方を伝えていくのが私のやりたいこと。
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by ikinarii | 2017-05-01 07:18

近所のようす

地震後、近所の明八橋が残ったことに驚いた。

先人の石工の凄い技ですね。
明八橋の通り向こうのコンクリート住宅は全壊で解体中です。
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地盤も悪かったようですが。
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石橋は、修復も終えています。
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この石橋も、多くの歴史の流れを見守って来たのでしょうね。

西村邸同様、守るべき建造物のひとつです。
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by ikinarii | 2017-04-25 09:11

空からの応援

4月22日土曜日、店のかたずけをしていたら外で通行人が空を見上げていました。
出てみると
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ブルーインパレスの飛行機が5機並んで飛んでいました。
熊本地震復興を願って空からの応援だそうです。
熊本城周辺と南阿蘇を飛ぶそうです。
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分かりにくいですが、ハートマークです。
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五輪のマーク。

何分かおきに飛んでくるので、音がして見に行く状態。

じっとその場で待っていたら、もっときれいに写せたかも。

何だか、じわ~と感動しました。空からの復興応援。

でも、これが北朝鮮からの攻撃だったら・・・。
なんて、考えて。

平和な日本でありたいと痛切に願います。
熊本地震は大変な体験でしたが、人も家も少しずつ確実に復興へと進んでいます。

この平和で前向きな時間を大切にしたいものです。
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by ikinarii | 2017-04-24 01:39

町家再生の語りべ

西村創庫には、不思議な力があります。

建物の力と、そこで営んでいた人たちのエネルギーがある気がします。

愛おしく建物を大切にする人には。

なので、普通の生活をしてきた私たちが、西村創庫と関わるようになって、これまで全国の報道関係の取材を多く受けてきました。

町家再生と観光がテーマで。

熊本地震前のことです。

今は、観光に結びつく取材は少ないです。
まちなみは淋しいです。

そこで、西村創庫が、いち早く賑わいをみせようと、4月初旬から動き始めました。

今日は、池上彰さんが、新町古町を歩き、南阿蘇へ向かう取材がありました。
春陽食堂さんが、おもてなしされました。
団子汁と玄米おにぎりで。

私の役目は、町家を守ることが個人力では厳しい現実であることを伝える「語りベ役」

町家復興、修復、守り繋ぐことの大変さは、数分では語れません。

でも、語り続けます。

次世代の方へ、繋ぐまで。

家主西村さんが守り主の間は、私も語りべ役でお手伝いします。

報道が、熊本地震後の城下町をどう伝えるか???

今からが本当の復興の始まり。
1年後、2年後も取材に来てほしいと思います。

熊本の城下町の町家がどうなっていくのか?再生のようすを。
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by ikinarii | 2017-04-16 15:22

主婦力のおかげ

西村創庫の右端に再オープンしたAIR。
岩﨑ちよみさんが、デザイン、縫製、販売までするショップです。
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ちよみさんとの出会いは、10年前位です。
陶芸家のローゼン三早枝さんの作陶展でお会いしました。
先に出会ったのは、ちよみさんの作品での方です。
陶芸家の存在感あるカップに合う布のコースターを探していました。
街中にギャラリーオフィスを出したので、作家の器と布作品を探していた時です。
ちよみさんは、センスが良いので、衣食住全体のセレクトが素敵です。
当時、専業主婦でした。
それが、色々とご縁があって今ではショップのオーナーデザイナーです。
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歴史ある町家の重厚感の中に、軽やかな色合いが町家全体を明るくしてくれます。
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町家再生&地産知笑復興プロジェクトで、とても貢献してくれている存在です。
被災した町家で、安全確認できた後いち早くショップをオープン。
ボランティアで活動される方が町家を使われた時のお世話から、光熱費までちよみさんの力で賄いました。
感謝しています。

ちよみさんの素敵な所は、謙虚な言動。
「好きなことでこの店にいることが倖せです」
と、いつも言われます。
器季家カフェのメンバーで、独立して今なお、町家を活かしてくれいます。

ご主人も色々と店の修復時に協力して下さいました。
ご家族の中で母親、妻、そして、ショップオーナ―として、賢くいきいきと輝く女性です。

これからも、活かしながら再生する町家をよろしくお願い致します。
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by ikinarii | 2017-04-15 11:33

やり直し!

熊本市の指定景観重要建造物として、外観の修復工事を始めた西村邸。
でも、途中から目標が少し変わりました。
個人力での修復工事には、限界があります。
なので、文化財として残す価値があると認めてもらい、行政から建物全体の修復工事費用のサポートもお願いする方向で進めることになりました。

ここで問題が・・・。

壁の修復工事がやり直しになります。
文化財として登録をするにあたっては、色々と基準、規制があるそうです。
難しいことは、ヘリテージマネージャー山川さんに指揮をとってもらい技術者に伝えてもらいながら、今後の修復工事は進んでいきます。
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工事の要は左官工事。
九州でも左官技術の高いことで有名な越猪さんにも参加してもらっての打ち合わせ。
(色字クリック)
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大変ですね「登録文化財」として残すための修復工事。
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春陽食堂の後ろの壁塗りもやり直し。

さ~大変!
復興プロジェクトで集まって下さった方々なので、工事への協力はして下さるはずですが
半年ぐらい土壁が渇く間、作業用の壁が室内に出来ます。
店が少し狭くなります。

やっぱり私が考えてたいた通り、熊本地震後の修復工事は3年位はかかりそうです。
文化財としての町家をどう守りながら活かしていくのか???

関わる方々の意識が高くないと、なかなか前には進まないですね。
管理人も、心身の健康を保ちながら愛情深く見守るしかありません。
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by ikinarii | 2017-04-15 07:47

芋屋長兵衛商店5月1日オープン

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by ikinarii | 2017-04-14 08:44

現場もんの信頼する人達

私は、現場主義の「現場もん」です。

生業は「住まいりんぐサポート」
私がつくった造語です。

暮らし方から始まる家づくりのお手伝い。
資金計画から土地探し、銀行融資、保険等の見直しなどのお金のプロと、建築家、施工者の家づくりのプロと輪をつくり、現場の職人さんまで和やかに笑顔で家づくりができ、
暮らし人も、心地良い家の完成に満足の笑顔になる。

住まいる=スマイル
りんぐ=和・輪・わ~の感動までの繋ぎ役。

どんなにかっこいい事を言っても、書いても、現場がそのようになっていないと、その人に魅かれないタイプ。

だから仕事付き合いも、企業の大きさや肩書きより、その人がいかに現場で自己実現、誠実な仕事ができているかをみます。

そこで大切なのが、
「信頼」です。

特に町家再生は新築の家づくりと違って、本当に現場で考えながら作業をすることが多くあります。
予算もありますが、「安全重視」の個所などは費用がかかることも覚悟しながら、専門家の知恵を集結させないといけません。スピードも必要です。
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昨日は、現場もんが信頼するお二人の打ち合わせ。
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後姿が頼もしい。
左側が、ヘリテージマネージャーであり、文化財ドクターの山川さん。
右側は直理建築設計事務所、ツブラホームの代表、直理さん。
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お二人とも、現場主義。
仕事という意識より、西村邸に関しては「守り繋いで欲しい」のお気持ちが強い。
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直理さんには
地震後、被災して暮らしが出来ない方々の修復工事で手一杯の現状の中、長い信頼関係で一緒に仕事をしてきたので、やはり西村邸修復工事のメンバーに入ってほしかったので、強引にお願いしました。
感謝しています。
そして、山川さんは震災前から西村邸を調査に来られていた繋がりでまた、新たな協力者として修復プロジェクトに参加して下さいました。
文化財に値する家の価値を認めて、積極的に相談にのって下さっています。
ありがたいです。
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お二人とも、堅強な職人気質をお持ちの方々です。

家主、西村さんやお子さん方も心強く思っていらっしゃいます。

もちろん、私も。

修復工事フローを確認しながら、これからも管理人は裏方で見守ります。
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by ikinarii | 2017-04-09 07:06